研究紹介
株式会社AI技研の犬塚博が今まで行ってきた主な研究対象は「人工知能（AI)の応用」と「新規の計測器・センサ｣の開発です。
「計測」は電気電子工学の中でも最も古くから行われている学問分野であり、逆に「AI」は最も最先端の技術分野で、それら最古参と最先端の両方の研究を犬塚は行ってまいりました。
機械で知性を実現させる人工知能 ( AI:Artificial Intelligence) はコンピュータが発明されて以来それを実現することが人類の見果てぬ夢であり、ずっと研究され続けてきましたが失敗の連続でした。それが、ここ数年、ディープラーニング（深層学習)と呼ばれる技術の登場によって初めて実現できる可能性が見えてきました。人工知能は今まで人間が行っていた仕事を機械化することで、より高速で正確なシステムを安価に実現することを目標としております。交通事故の減少を目標とする自動車の自動運転等の様々な分野で応用され始めております。
犬塚は昔からこのAIの技術を計測に応用する研究を続けてきましたが、ディープラーニングの採用により研究を実用化することができて、その成果が様々な現場で活用されるようになってきました。
犬塚の研究のもう一つの柱である「計測」技術は単に計測器にのみ関係する技術ではありません。全ての産業・製品・システムの基本となる技術です。工場における現代的な自動化された生産ラインには計測技術は欠かせないものです。それは、最近では客観的なデータを取得してそれを基に正しい判断を行う「見える化」という考え方がものづくりに欠かせないことが世界的に認識されてきたからです。工場の「見える化」と「AI」や「IOT」の技術を組み合わせた「Industrie4.0」や「スマートファクトリー」という工場のDX化の考え方がこれからのものづくりの現場や工場のあるべき姿として世界中で研究・開発されております。
研究成果を紹介する展示会や学会で配布した資料
・人工知能(AI)の応用関係
・新規の計測器・センサ（非接触非破壊硬さ測定器・非接触粘度測定器）関係
日本経済新聞「液体粘度を触れずに計測、装置洗浄不要 静大が新技術」
日刊工業新聞「飲料・血液のねばり度、非接触で測定 静岡大 」
食品と開発「非接触・非破壊で硬さ（柔らかさ）の見える化を実現」
最近の論文
・人工知能(AI)の応用関係
犬塚博：「深層学習を用いた製品の異常音判断」（人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解析）（株）技術情報協会発刊書籍, 第5章, 第3節, pp.222-232, (2021).
犬塚博：「ディープラーニング（AI）による異常判定」機械の研究, Vol.73, No.10, pp.755-768, (2021).
犬塚博：「人工知能（AI）による動作音からの異常検出」中部電力技術開発ニュース, Vol.166, pp.3-4, (2022).
犬塚博：「AI技術による異常検知の現状と展望」電気計算, Vol.90, No.6, pp.20-27, (2022).
犬塚博：「AIによる機械の異常検出」、はかる, Vol.39, No.3, pp.10-13, (2023).
・新規の計測器・センサ（非接触非破壊硬さ測定器・非接触粘度測定器）関係
犬塚博、山川秀敏、大串和弘、水野保則：「果実の硬度の非接触低侵襲測定器」 ブレインテクノニュース, No.148, pp.24-28,(2011).
犬塚博：「非接触非破壊ハンディ型硬さ測定器」 ケミカルエンジニアリング, Vol.57, No.1 ,pp.24-30, (2012).
犬塚博、山川秀敏、大串和弘、水野保則：「農産物の硬さのハンディ型非接触非破壊測定器｣ 農業電化, Vol.65, No.3, pp.8-11, (2012).
犬塚博：「硬さ測定の拡がり」ミツトヨレポート, Ｖol.214, pp.2, (2014).
犬塚博：「触らずに物の硬さがチェックできる！」子供の科学, Vol.79, No.7, pp.6 , (2016).
犬塚博：「素材の硬さを非接触に，非破壊で計測する測定技術」ツールエンジニア，Vol.57, No.9, .23-27,（2016）.
犬塚博：「圧縮空気を用いた非接触非破壊硬さ測定器」油空圧技術, Vol.56, No.2, pp.15-18, (2017).
犬塚博：「圧縮空気による非接触非破壊での硬さと粘度の測定器」 検査技術, Vol.24, No.8, pp.1-6, (2019).
犬塚博：「圧縮空気による非接触での液体の粘度測定」 検査技術, Vol.27, No.1, pp. 7-13, (2022).